素材コピーシステム 使用仕様
撮影済みSDカードから、編集用SSDとバックアップ用HDDへ安全に2重コピーし、最低限の記録と通知を自動化するWindowsソフト。
1. このソフトの目的
会社の決まったWindows PCで、撮影済みSDカードの素材を編集用SSDとバックアップ用HDDの2か所へコピーし、コピー結果を確認したうえで記録・通知します。
コピー作業、安全確認、成功記録、担当者への通知に限定した小規模な社内ツールとします。
2. SSD・HDDは「セット」で運用
SSDとHDDは、現場ではAセット・Bセットなどの組み合わせで管理します。
物理媒体には「SSD A」「HDD A」などのシールを貼り、作業者が目視で判別します。
故障・交換時に設定変更が必要になり、運用が止まるのを防ぐためです。
3. 1案件=1セット
C番号は案件を一意に識別する番号とし、1つの案件の素材は必ず1つのセット内に収めます。
C0154 → Aセット C0155 → Bセット C0154 ├─ 8/28ロケ → Aセット ├─ 9/05ロケ → Aセット └─ 9/18ロケ → Aセット
同じ案件の素材をAセットとBセットに分散させる運用はしません。
4. 作業者が入力・選択するもの
担当者
C番号
ロケ日
コピー元SD
編集用SSD
BU用HDD
5. 素材SETの扱い
初回コピー
対象C番号にまだ素材SETが登録されていなければ、作業者がA/B/Cなどから選びます。
C番号:C0154 素材SET:[ A ▼ ]
コピー成功後、Googleスプレッドシートの案件一覧に C0154 → A と記録します。
2回目以降
C0154を入力した際、一覧にすでに 素材SET:A があれば、ソフトがその情報を自動取得して表示します。
接続中のどのSSD/HDDがAなのかをソフトが認定するものではありません。
6. SSD・HDDは毎回、作業者が選択
物理媒体のシールを確認し、接続中のドライブから毎回選択します。
C番号:C0154 素材SET:A ロケ日:2026/08/28 担当者:仲田 コピー元SD [ E: SDXC 128GB ▼ ] 編集用SSD [ F: Samsung SSD 2TB ▼ ] BU用HDD [ G: WD HDD 8TB ▼ ] [ コピー開始 ]
AセットのHDDが故障した場合でも、代替HDDを選んで作業できます。ソフトは「A用のHDDではないので使用不可」とはしません。
7. ドライブ選択時の最低限の安全対策
物理的なA/B判定は人間に任せますが、機械的に防げるミスはソフト側で防止します。
- Windowsのシステムディスクは選択不可
- 内蔵ローカルSSD/HDDは選択候補から除外
- コピー元と保存先に同一ドライブを指定できない
- 編集用SSDとBU用HDDに同一物理ディスクを指定できない
- 空き容量不足の場合は開始不可
- 書き込み不可の場合は開始不可
PC構成やドライブ文字が変わっても安全性を維持できます。
8. コピー開始前の確認画面
C番号:C0154 素材SET:A ロケ日:2026/08/28 担当:仲田 コピー元:SDXC 128GB 素材容量:73.4GB 編集用SSD:F: 空き容量:412GB BU用HDD:G: 空き容量:5.2TB [ コピー開始 ]
作業者が最終確認してからコピーを開始します。
9. 保存フォルダ名
C番号_ロケ日_連番 の形式で自動作成します。
C1234_20260828_01 C1234_20260828_02
同じC番号・同じロケ日でSDカードが複数ある場合は連番を自動で増やします。SDカード内のファイル名・フォルダ名・フォルダ構造は変更しません。
10. コピーと成功判定
SSDとHDDの両方が正常に完了した場合だけ「成功」と判定します。
- コピー処理自体が正常終了している
- コピー元とコピー先のファイルが存在する
- ファイル数が一致する
- 各ファイルのサイズが一致する
全ファイルのSHA-256等によるハッシュ検証は時間がかかるため、現時点では必須にしません。
11. 成功・失敗後の流れ
Slack DM
コピー履歴へ追記
案件一覧のSET登録
Slack DMのみ
コピー履歴には記録しない
成功時のSlack通知
【素材コピー完了】 C0154/2026年8月28日ロケ 素材SET:A 編集用SSD:コピー成功 BU用HDD:コピー成功 保存フォルダ: C0154_20260828_01
失敗時のSlack通知
【素材コピー失敗】 C0154/2026年8月28日ロケ 素材SET:A 編集用SSD:成功 BU用HDD:失敗 エラー: 保存先の空き容量不足
12. Slack通知の仕組み
通知先は共通チャンネルではなく、「担当者」で選択した本人のSlack DMとします。
GPT APIは使用しません。Slackの認証情報もWindowsソフトには持たせず、GAS側で管理します。
13. Googleスプレッドシートの使い分け
現在の「一覧」シート
一覧には詳細なコピー履歴を持たせず、「素材SET」だけを追加します。
| C番号 | クライアント | 制作状況 | 素材SET |
|---|---|---|---|
| C0154 | ○○ | 編集中 | A |
| C0155 | △△ | 撮影済 | B |
この素材SETは、既存のGASで作っているコンテンツ部ポータルにも表示できます。
新設:「素材コピー履歴」シート
コピー成功1回につき1行追加します。
| 完了日時 | C番号 | ロケ日 | 担当者 | SET | SSD識別情報 | HDD識別情報 | 保存フォルダ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026/8/29 14:32 | C0154 | 2026/8/28 | 仲田 | A | SSD情報 | HDD情報 | C0154_20260828_01 |
一覧=「今どのセットにあるか」を見る場所
コピー履歴=「いつ・誰が・どの媒体へコピーしたか」を調べる場所
14. ネット接続に失敗した場合
コピー自体が成功していても、GAS・Slack・スプレッドシートへの通信に失敗する可能性があります。
コピー:成功 通知・記録:未送信
未送信データはローカルに保持し、ネット復旧後に再送できるようにします。
15. ソフトに持たせない機能
- SDカード内データの削除
- 素材の移動
- SDカード内のファイル名変更
- コピー完了後のSD自動消去
- 既存コピー先への上書き
- HDD/SSDのフォーマット
- SETと物理媒体の強制紐付け
16. 作業者から見た一連の流れ
- SD・SSD・HDDを接続
物理媒体のシールを見て、使用するセットを確認する。 - コピーソフトを起動
- 担当者・C番号・ロケ日を入力
- 素材SETを確認
既存案件はスプシから自動取得。新規案件のみA/B/Cなどから選択。 - SD・編集用SSD・BU用HDDを選択
内蔵ローカルディスクは候補に表示しない。 - 空き容量などの事前チェック
- 確認画面を見て「コピー開始」
- SSD・HDDの両方へコピー
- ファイル数・サイズ等でコピー結果を検証
- 結果を自動処理
成功=本人へSlack DM+履歴記録+一覧SET登録。失敗=本人へSlack DMのみ。
17. 設計方針
物理媒体のA/B判定までソフトに持たせると、設定管理や故障交換時の手間が増えます。一方、C番号と素材SETの対応、内蔵ドライブ除外、空き容量確認、コピー検証、Slack通知、スプレッドシート記録などは自動化する価値が高いため、そこに絞ります。